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 ここへ行ってきました 

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2021.10.31 金精峠-華厳の滝-日光-鬼怒川温泉-鹿沼

 新型コロナウイルス感染症もかなり下火になってきた。そこで人流が少なく紅葉も楽しめる一泊旅行を計画した。そして選んだのが群馬県の沼田市から栃木県への山越えをするマイカー旅行である。

 北関東自動車道の前橋南ICから関越自動車道へと乗り継ぎ、沼田ICで降りる。そして国道120号をひた走る。高度が高くなり、丸沼・菅沼の集落から、紅葉の自然林へと変化する。

 金精峠のトンネルを奥日光へ貫けると湯元に着く。ここには休暇村日光湯元の公営施設をはじめ、民営の宿やペンションなどもある。
 集落の奥まった所には、地名のゆかりとなった、ブクブクと温泉が湧出している場所も見られる。


日光湯元駐車場

 日光白根山は標高が高いので針葉樹が多く、紅葉はあまり見られない。広葉樹の多い麓の方が綺麗だ。湯ノ湖に写る逆さ白根も綺麗だ。


湯ノ湖

 湯ノ湖の水は湖尻から流れ出し、すぐに湯滝が待ち構えている。その前に網場(アバ)が張られていて、枯木などを除去するのは一般のダムと同様だ。


網場

 湯滝の落ち口が見られる観瀑台が、この下にある。


この下部に観瀑台

 滝壷を見るために車を滝の下部に移動させた。しかし受付で台数の入場制限があり、渋滞していたので見学を諦めて、ここを離れた。

 小田代ヶ原と戦場ヶ原を、車の右窓に見ながら龍頭(リュウズ)の滝へ向かう。

 龍頭の滝の駐車場は滝の上下にあり、上の駐車場に運良く1台分だけ空いていたので、すかさずそこに停めた。


滝への降り口

 戦場ヶ原の方から流れてき湯川は、ここで橋の下を潜り、一枚岩のような平滑(ひらなめ)の滝となって流れ落ちている。それを散策路の右に見ながら、急な坂道を降りていく。


一枚岩のような平滑の滝

 滝壷の近くには龍頭之茶屋という茶屋があり、観瀑台が併設されている。


観瀑台から龍頭の滝

 龍頭の滝を離れて、中禅寺湖に向かう。そろそろ昼食の時間だが、これがまた大渋滞であった。なぜかと言うと、湖畔の宿泊客や買い物客、それに第二いろは坂からの車が加わって華厳の滝に押寄せたのである。勿論、どの駐車場も満杯、僕達もその仲間入りである。この季節が一番の混雑期である。
 漸く駐車スペースが与えられ、すぐ傍の食堂で腹ごしらえをして観瀑台に降りるエレベーターに載った。料金は往復で530円。

 今から15,000年ほどの昔、男体山の噴火で流れ出した熔岩で川がせき止められて中禅寺湖が出来た。その湖水が華厳の滝となって落下している。エレベーターで100mほど降りる。

 実は滝の水量は機械で操作して、上流の中禅寺ダムの洪水対策や、下流発電所の電力調整のために放水量をコントロールしている。
 滝の高さは97m、滝壷の深さは4.5m。観瀑台は2階建てである。


華厳の滝

 滝の右側を見ると、多角形の巨大な柱状節理が際立っている。節理とは、熔岩がゆっくりと冷却すると、その体積が減少していく時にできる割れ目のことで、天然記念物となっている。


柱状節理

 華厳の滝(栃木県)は、那智の滝(和歌山県)、袋田の滝(茨城県)と共に日本三大瀑布である。

 次に向かったのは、日光田母沢御用邸記念公園の南側に位置する含満公園である。地名は日光市匠町8-33である。場所は分りずらいが、カーナビがあれば。TEL0288-54-0713を設定すれば良い。これは現地のお茶屋さんの電話番号である。その傍の広場に10数台の車が停められる。

 緩やかな坂道を登ると”一隅を照らす”の碑。


一隅を照らす

 そして、小奇麗な慈雲寺。


慈雲寺

 そこから大谷川を右に見て、上流側に坂道を歩いて行くと、庵があって参拝者が数名たむろしている。

 それを見越して先へ進むと、赤いい帽子とよだれかけを身に付けた石地蔵が道路脇に並んで立っている。これが憾満ケ淵のお地蔵さんである。約70体だが、数えるたびに数が違うと言われることから、化け地蔵(ばけじぞう)と呼ばれているそうだ。下の写真は光の加減で上流側から撮影した。


石地蔵

 日光を後にして鬼怒川を目指した。思ったより遠く感じたが、予約した格安のRホテルには、適切な時間に到着した。


Rホテル

 温泉にゆっくり浸かり、食事も、まあまあだった。新型コロナウイルスの影響か客の姿もポツポツだ。
 鬼怒川の対岸が、ホテルの部屋からよく見えた。断崖絶壁を色とりどりの紅葉が美しい。


鬼怒川の対岸

 翌日、ホテルのすぐ近くの大吊橋を対岸に渡った。ユラユラと揺れて恐い。振り返って見るとこんな感じ。


橋を振り返る

 鬼怒川に観光用の遊覧船が流れて客が手を振っている。


遊覧船

 渡り終わった所が広場になっており、そこから崖の急斜面にジグザクの階段がある。それを登って行くと、漸く平坦な道になるが巾が狭い。そしてトンネルを潜ると、突然目の前に「とんがり帽子の時計台」のような岩の尖峰が見えた。
 急な階段を上っていくと一坪程のテラスがあり、手摺が取り付けられている。周囲を見廻すと眼下に昨夜泊まったホテルが見える。見晴らしのいい展望台である。


テラスからの展望

 これで帰路につく訳だが、もう一箇所寄る所があった。鹿沼市の古峰神社である。これも結構遠かった。カーナビが案内してくれるのだが、山を登ったり下ったりを繰り返しながら、漸く古峯神社に到着。疲れたが紅葉の美しさにホッとした。


古峯神社



古峯神社

 これで観光は完了した。鹿沼市の商店街で遅めの昼食を摂り、鹿沼ICから高速に乗って帰宅した。

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