チャツボミゴケ公園<2018.10.22記> チャツボミゴケ公園の場所は吾妻郡中之条町大字入山13-3にある。アクセスは3コースある。@野反湖や尻焼温泉方面への周遊コース、A八ッ場ダムの見学を付随させて長野原町から入るコース、B草津町コースである。 我らは昨日、八ッ場ダムの見学をして草津温泉に泊まったので、B草津町コースをとることにした。
現地の穴地獄まで1.3kmの距離だから歩いても行けるが、先の予定があるのでシャトルバスに乗ることにした。協力金100円を支払い乗車。穴地獄停留所まですぐに到着。そこからは歩行で約10分ほど。 紅葉は満開である。道々小さな滝や、せせらぎの音も交えて、気持ちのよい散策が楽しめる。
チャツボミゴケ公園の核心が穴地獄である。300mの周遊コースになっており、チャツボミゴケの生態と、生育の環境をじっくりと見学できる。
チャツボミゴケはPH2.0〜4.6程度までの強酸性水域に生息するウロコゲ目ツボミゴケ科の苔類で、学名はユンゲルマンニア・ブルカニコーラと難読の名である。穴地獄から湧き出る鉱泉の流域に群生しており、神秘的かつ圧巻の光景だ。それと、バイオミネラリゼーションという生物が鉱物をつくりだす作用により、現在でも鉄鉱石の生成が行なわれているそうだ。 かつて、この一帯は群馬鉄山と呼ばれていた。日本鋼管(現在のJFE)の所有であった。国内第2位の生産量を誇る露天掘り鉱山で、昭和19年から昭和41年まで続いた。鉄鉱石を運ぶために敷設された鉄道がその後、国鉄からJR吾妻線へと引き継がれて現在に至っている。 チャツボミゴケ公園は国指定天然記念物であり、芳ケ平湿地群を構成している一つとして、平成27年5月にラムサール条約に登録された。 |