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赤城山大洞付近<2019.8.9記>

 群馬県の観光スポットで最初に紹介すべきであったが、遅まきながら最新情報をご紹介する。

 下の写真は南麓から見た赤城山の稜線である。ピークは1,827mの黒檜山。その直下にカルデラ湖の大沼があり、周辺の地区名を前橋市富士見町赤城山大洞という。


関東平野から赤城南面を望む

 この夏、平野では30度を超える猛暑が何日も続き、熱帯夜に悲鳴をあげて冷房は欠かせない。死亡者も出る始末である。
 そのせいか、標高の高い場所に退避する人が多い。僕達夫婦もその口である。地元の観光地であるから、高速道路に乗ることも無く手軽に行けるのが有利である。

 先ずは小沼、大沼の南東に位置する。カルデラ湖の湖頭に駐車場がある。湖畔には周回の遊歩道がある。この日はたまたま茨城県から小学校の団体が来ていた。その他にも一般の観光客も来ており、水辺に折りたたみの椅子やテーブルを置いて涼を楽しんでいる。 


時計周り1/4周地点、後方に地蔵岳

小学校の団体

 小沼の駐車場から100m程坂を登ったところが八丁峠。そのまま南下すれば赤城温泉経由で大胡町に下りられる。しかし梅雨時の豪雨で土砂崩れが多発し、現在は通行止め。
 八丁峠は地蔵岳への登山口である。手狭ではあるが、7,8台の乗用車なら駐車できる。


八丁峠駐車場


地蔵岳登山口

 登山道中間点から後を振り返ると小沼が見える。さらに坂を登ると、地蔵岳直下のアンテナ群が見えてきた。NHK・国交省・TBS等の中継基地である。


小沼を俯瞰


地蔵岳直下

 中継基地の右側が地蔵岳(1,674m)頂上である。眼下に大沼、中心に大洞赤城神社、その後方に赤城山最高峰の黒檜岳(1,828m)。


地蔵岳頂上から大洞中心地を展望

 同じ道を下山して今度は血の池に行く。八丁峠から200mほど大胡方面に下ると、車道の左側に案内標識がある。


血の池標識

 少し下った所に説明板だあり、名前の由来が書かれている。
《血の池は、紅色のヤマヒゲナガケンミジンコが沼中に大発生することによって、水の色が赤く染まることに由来する。この血の池は、小沼火山の活動が活発な時期に、山体の側面で小爆発が起こり、そのときに形成された凹地が沼になったものと考えられている。外周約70m。水深1m・雨期(梅雨時期〜8月頃まで)乾季は水は無く、草原になる。》
 この日、ひところの長雨で池の水は多かった。


血の池(逆さ地蔵)

 次は鳥居峠の駐車場から覚満渕を俯瞰する。遠くに見えるのは大沼。

 
覚満渕

 覚満渕にはカモなどの水鳥や水性動物が多く、高山植物も豊富であり、尾瀬と同じような環境である。遊歩道の脇には、夏グミが赤い実を付けていた。


カモ


食べ頃のグミ

 大沼の湖畔には涼を求めて沢山の車が来ていた。

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