(目次に戻る)

サクラソウ自生地<2020.5.1>

 サクラソウ自生地は、群馬県桐生市新里町赤城山にある。新里町は以前は独立した”新里村”であったが、2005年(平成17年)に桐生市に編入合併した。
 サクラソウ自生地は、”新里村”だった時代に見に行ったことがある。15年以上も前の話である。
 今回たまたま、タウン誌に載っているの見て、懐かしく想い、妻と見に行くことにした。コロナウイルスの3密と無関係な、標高約450mの隔絶した緑濃い赤城山の中腹である。地元の住民がそんな山地を歩くのはむしろ健康的である。
 サクラソウ自生地は鏑木川上流域の細い沢の中にある。周囲は密林に覆われている。

 自生地の入口には小さな駐車場がある。すると、ご覧のような看板が掲げられていた。


県外車お断り

 気の毒ではあるが、やむを得ない。どこでも同様な措置が執られていると思われる。

 駐車場から鏑木川の沢に下りて行く。自生地までの遊歩道は、周回道路になっている。同方向に時計周りで歩行するのが効率的である。他の見学者とぶつからないで済むからだ。
 遊歩道にはロープが張られていて、環境破壊や盗掘を防ぐため、電気柵も張られている。電気柵は本来、鹿や猪の食害を防ぐ為のものだろうが、ここでは盗掘者に対するダミーかもしれない。
 サクラソウの群落が見られる場所には、鉄パイプの手摺が設けられていて、説明板が取り付けられている。


サクラソウの説明板

 実際の写真は次のとおり。


サクラソウの群落

 サクラソウの群落に隣接して沢の下流側に、ニリンソウが群落している。その説明板が下の写真。


ニリンソウの群落

 そして実際の様子が下の写真である。花びらは5弁で一株から2本の茎が伸びていて、可憐な花が2輪咲いている。


ニリンソウの群落

 一巡して駐車場へ戻った。見学時間はせいぜい30分、そう大きくない自生地だが、よく管理されていていた。雑草は刈取られ遊歩道の急なところは丸木の階段になっていて歩きやすく、子供でも危険なく見学できると思われた。

 ところで資料によると、新里文化財保護協会の方々が草刈りや、パトロールなどを行い、その努力により守られているとのこと。平成8年に群馬県の天然記念物に指定されたというのである。

 サクラソウ自生地は、環境破壊や盗掘などにより、全国的に貴重なものとなっているそうだ。 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ここを退去して、帰宅ルートにある龍真寺に寄った。ここには、ぼたん園がある。桐生市は元々ボタンの咲く名所が多く、その季節にはよく訪問する。


龍真寺ぼたん園



龍真寺ぼたん園

(目次に戻る)