澁澤榮一 青天を衝けロケ地(安中市2021.4.5)

 澁澤榮一といえば天宝11年(1840)埼玉県の現-深谷市で生まれ、昭和6年(1931)東京府-現王子飛鳥山で死没した。

 澁澤は青年期から日本の経済発展に活躍し、その功績は有形・無形の形で全国に残されている。このほどNHKの大河ドラマで紹介され、2024年には1万円札に肖像画で登場する予定である。

 まず見学したのは安中市松井田庁舎のパネル展。若き日の澁澤が信州へ藍の買い付けに行く途中、安中宿や松井田宿に泊まったことが解説されているほか、ゆかりの地や榮一と交流のあった安中出身の人物などを34枚のパネルで紹介している。

 同市観光課の話によると、『碓氷峠のめがね橋』のレンガが深谷駅と同じく、澁澤の設立した日本煉瓦製造会社製であることや、同志社大設立時の新島襄との結びつきなど、様々な面で安中と関わりがあったことを多くの人に知って欲しいと言っている。

 その大河ドラマであるが、いつの場合も、野外で撮影する場合は、それなりに主人公に相応しいロケ地が選ばれるものである。いくつかある中で群馬県安中市も選ばれた。

 パネル展はさほど得るところがなかったので、次はロケ地に行くことにした。案内所に前橋放送局の女性職員がいたので訊いてみたが、知らないという。
 自分達で探すほかはないかと思いつつ、野外オープンセットが東京ドーム5個分というとてつもない広さだとなると、街なかではあり得ない。当然郊外の人家のない所だと考えて山の方に車を走らせた。集落が途切れた辺りにセブンイレブンがあったので、もしかしたら知っているかもしれないと思い訊いてみると、大当たりであった。しかも親切なことにカーナビを設定できるように、目的地に近い場所の公共施設の電話番号まで教えてくれた。その結果あとは順調に車を走らせることができた。
 その場所は下図のとおりである。


ロケ地 周辺図

 撮影は12月までの間に21日間おこなわれたそうである。


空中写真

 望遠レンズのカメラで撮った写真が下の3枚。建物だけでなく周囲の風景にも注目して頂きたい。背景に妙義山も写っている。


セット1



セット2

 


セット3

 ここでの撮影はドラマ終盤まで行なわれるかどうかは分らない。季節の変わり目にありそうな気がする。