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八ッ場ダム/シリーズ11<2018.10.21>
ーダム建設に翻弄される長野原町ー

<初めに>
 今回のテーマは堤体の減勢工を、下流側から見上げるというものである。見学は午前グループと、午後グループの2回に分かれて行なわれる。我らは午後の部である。ならば、朝早くに出発して別の所を見学しようと効率的なスケジュールを考えた。

<見学行>
 先ずはダムサイトの左岸側にある見放台である。ここからダムサイトを見ることが出来る。コンクリート打設は約80%の仕上がりか。対岸は川原湯の代替地。


ダムサイト

川原湯代替地

 次はダム下流側にある道の駅あがつま峡へ移動した。ここも観光客で溢れていて店内はごった返していたので退散し、吾妻峡を散策しようと十二沢パーキングに向かった。ところがここも満車で、仕方がないので、車中でお昼の早飯を食いながら空きスペースが出来るのを待つことにした。案の定、1台の車が立退きのしぐさを示したので妻を走らせ、首尾よく駐車できた。

 吾妻峡は何度も見たが、そのつど草木の色合いと空気の臭いがことなり、飽きることがない。下の写真は旧JR吾妻線の樽沢トンネル。日本一短いトンネルであったが、すでに廃線となっている。今は対岸の山中に長いトンネルが出来て運行されている。


樽沢トンネル

 少し上流側で鹿飛橋を渡る。


鹿飛橋

吾妻川上流

 橋を渡って左岸の散策路をひたすら歩く。道すがら倒木に沢山のキノコが生えていた。


倒木に生えている沢山のキノコ

 地上に生えているキノコ、毒キノコかな?


キノコ1

キノコ2

 散策路の終点が、小蓬莱の見晴らし台である。しかし直ぐ目の前にはダムの巨体が見える筈だが、木の枝が邪魔になって見えない。他の観光客も木の枝を切るべきだと捨て台詞を残して引き返して行った。
 対岸には大蓬莱が色づいている。下旬頃が紅葉の最盛期か?


小蓬莱の見晴らし台

大蓬莱

 我等も引き返し、鹿飛橋を渡って集合地点の旧熊の茶屋に向かう。予定どおり午後1時45分見学開始。

 旧JR東-吾妻線の線路敷きを歩いて、ダムサイトに向かう。下の写真は、群馬県企業局による地下発電所の建設である。


地下発電所の建設

 河床に下りて減勢工を見学する。逆光のため写真撮影が困難である。


減勢工1

減勢工2



減勢工3

 河床展望台から太陽光を避けて撮影。
作業中の見学を終えて、今度は仮排水路から吐き出された水が吾妻渓谷に流れ込む場面を撮影。ダム完成後にはこの風景はもう見られない。


河床展望台からの写真

仮設排水路

 今日の見学は全て終り。ダムの完成予定は2020年であるから、ファン倶楽部の見学はあと何回続くのだろうか。完成後は永久に見られない場所を出来るだけ見ておきたい。

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