八ッ場ダム/シリーズ18<2020.11.9> 10月29日、国土交通省関東地方整備局の利根川ダム統合管理事務所から発表があった。八ッ場ダム管理支所の「なるほど!やんば資料館」を、11月1日から再開するというのである。これによってダム施設の最後の砦が開放されたことになる。閉鎖されていた理由は新型コロナウイルスの感染防止対策の為だった。巷はいまだ感染が衰えるどころか増加している傾向にある。 しかし、いつまでも閉鎖しているのは見学者へのサービスに欠ける。そこでコロナ対策の強化を図った上で見学者への要望に応えることにした。3密回避・換気・見学コースは表玄関から入館し、裏玄関から退場する。つまりは一方通行とした。見学者はマスク着用・手の消毒・検温の厳守・ソーシャルディスタンスの確保などに留意する。グループ見学者に対しては、コンシェルジュがガイドするという物々しさだ。写真は管理支所の管理棟建屋の裏口である。
2階のベランダはダム湖の展望台になっている。水は満々と湛えられている。ダムの運用が始まったのは4月であるが、8月初めの梅雨明け以降、利根川上流域でも降水量が例年に比べて少なく下流域の流量が減少した。このため八ッ場ダムは8月20日から毎秒10トン以上の放流を開始して28日時点で大雨などに備える洪水期制限水位を下回ったことがある。
気象は安定しており、八ッ場あがつま湖の絶景が望まれる。湖水の上をサギが群舞している。紅葉を楽しんでいるのだろうか。
ダム天端から下流側を見下ろすと、群馬県企業局の水力発電所が工事中である。来春3月に完成予定。吾妻渓谷の紅葉が綺麗だ。写真中央がダムを見上げる小蓬莱(見晴台)である。その見晴台からダムを間近に見上げることができる。
下の写真は、管理支所の敷地外にある見放台という展望台から、管理支所を見下ろすことができる。
次は吾妻川の上流に位置する横壁に向かう。ここには水没地域の振興施設 「八ッ場湖の駅(ミズノエキ)丸岩」という建物が11月6日にオープンした。レトロな赤い屋根で、旧役場庁舎を模したものである。一階は「食堂てんぐ松」で、今日のメニューはKINOKO
UDONであった。
次は反転して東吾妻町の十二沢パーキング。吾妻峡左岸が紅葉の名所になっている。発電所工事現場の近くまで紅葉を見ることが出来る。発電所の工事が完了すれば、ダムの真下まで行くことができる筈だ。
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